アオギリ(青桐、梧桐、学名: Firmiana simplex)は、アオイ科(従来の分類ではアオギリ科)アオギリ属の落葉高木。公園樹、街路樹に利用される。
中国南部・東南アジア原産。沖縄、奄美大島に分布する。日本の暖地に野生化した状態でみられることもあるが、多くは街路樹や庭木として植えられる。
落葉高木で、樹高は15 - 20メートル (m) 。幹や枝の樹皮は緑色で、小枝は太い。
葉は互生し、長い葉柄がつき、葉身は大きくて薄く、卵形で掌状に浅く3 - 5裂する。葉身の基部は心臓形で、鋸歯はない。幼時には、葉の表面、葉枝に軟らかい毛がある。
花は初夏(5 - 6月)に、枝先に大形の円錐花序を出して、雄花と雌花が混じり、黄白色から黄緑色の5弁の小花を群生する。がく片は5個で、花弁はない。
果実は蒴果で草質、秋(10月ころ)に熟すが、完熟前に5片に裂開し、1片の長さが7 - 10センチメートル (cm) ほどある舟の形のような裂片(心皮)の縁辺に、まだ緑色のエンドウマメくらいの小球状の種子を1 - 5個ほど付ける。種子は球形で径4 - 6ミリメートル (mm)、のちに黄褐色から茶色に変化し、表面に皺があり硬い。 ...