ヒマラヤザクラ(ヒマラヤ桜 学名:Prunus cerasoides)はバラ科サクラ属の樹木。桜の野生種の一つ。英語圏ではWild Himalayan Cherryとも呼ばれる。東アジアに見られる落葉性の樹木である。ヒマラヤが起源と考えられており、インドのヒマーチャル・プラデーシュから中国南西部、ビルマなどに見られる。海抜1200mから2400mの高山の森に生える。また、サクラ自体もヒマラヤ近辺が原産と考えられている。
ヒマラヤザクラは高木であり、大きなものでは30m程度に育つ。
花は11月から12月の冬に咲く。花は雌雄両性であり、桃色から白色の色をしている。
滑らかな樹皮をしており、卵形の実をつける。実は黄色から赤に変わっていく。
花がないときはつややかな樹皮と、高さ、ぎざぎざの葉によって特徴付けられる。
この木は良く乾いた水を含みやすいローム層の土壌で広く生息している。土は石灰を含んでいるとより育ちやすいが、あまりに多く石灰を含むとクロロシスを起こす。開けた、日当たりの良い安全な場所を好む。多くの派生種のように、浅く根を張っており、根が破損すると吸枝を出す。また、ナラタケ科のキノコに感染しやすい ...