アケボノソウ(曙草、学名:Swertia bimaculata (Siebold et Zucc.) Hook.f. et Thomson ex C.B.Clarke)は、リンドウ科センブリ属に分類される2年草の1種。和名は花冠の斑点を夜明けの星空に見立てたことに由来する。別名が、キツネノササゲ。中国名が獐牙菜。
茎の高さは50-90 cmで直立し枝分かれし、断面は4稜条があり四角形。根生葉は、大きな長楕円形で長い葉柄と平行する数脈があり、花期には枯れる。茎葉は卵状楕円形(卵形または披針形)、長さ5-12 cm、基部はくさび形で先端が尖る。葉の脇から分枝して、長さ1-5 cmの花柄がある白色(黄白色)の花を集散状円錐花序にまばらに付ける。花冠は深く4-5裂し基部で合着していて離弁花のように見える。裂片には直径1.5 mmの黄緑色の蜜腺溝が2個あり、縁にはセンブリのような毛はない。また裂片には濃緑色の斑点が多数ある。開花時期は9-10月。萼も4-5深裂し、裂片は広倒披針形で花冠裂片より短い。果実は蒴果で花冠より少し長く裂開し、黒褐色で長さ約1 mmの表面に細かい粒状突起がある種子を出す。発芽後1年目はロゼットのまま過ごす。稀に花冠に斑点がない品種として、ホシナシアケボノソウ(フナシアケボノソウ、学名:Swertia ...