タイワンガガブタ(台湾鏡蓋、Nymphoides hydrophylla)はミツガシワ科アサザ属の多年草。インドから東南アジア、中国、台湾にかけてのため池、水田、用水路などに生息する水草である。
中国の標準名は「刺種莕菜」(cìzhǒng xìngcài)、台湾の標準名は「龍骨瓣莕菜」(lónggǔbàn xìngcài)と呼ばれる。地方名に「野蓮」(yělián。台湾高雄市美濃区)がある。
スイレンやハスなどと姿や生育場所が似ていたり、地方名に「蓮」の字が使われたりするがスイレンやハスの仲間ではない。
インド、タイ、カンボジア、ベトナム、中国広西チワン族自治区、海南省三亜市・万寧市、広東省、香港、台湾高雄市に分布。中国、台湾ではまれにしか見られず、台湾では高雄市美濃区に限られる。
浮葉植物で、全長10~30cm。地下茎から茎を伸ばし、浮葉を数枚展開する。葉の長さは1~6cm、幅1~5cmで、ハート型、葉脈は掌状で不明瞭。葉柄は細く、長さ4~10cm。
浅く5裂する白色の、または希に淡黄色の花弁1枚をもつ花を2~10輪ずつ咲かせる。花弁の縁に細かな毛が生えている。花冠は7~8mm、花冠と萼の長さはほぼ等しい。朔果は約3mmの球形で、6~10粒の種子を含む。幅約1mmの長楕円形で、表面に不規則なとげがある。+=?! ...