イヌタデ属(いぬたでぞく、Persicaria)は、ナデシコ目タデ科の1属である。
かつてイヌタデ属などはタデ属 (Polygonum s.l.) にまとめられていたが、Hedberg (1946) や続く研究者により、約8属に分割された。なおこの分割により、小さくなった Polygonum (s.s.) は和名をミチヤナギ属と変える。
花序は穂状または頭状。サナエタデ節とミズヒキ節は穂状、タニソバ節と sect. Echinocaulon は頭状である。
イヌタデ属はいくつかの節に分かれる。標準的な説では、sect. Persicaria(タデ), Tovara, Echinocaulon, Cephalophilon の4節からなる。
主要な4節と、近縁属を加えた系統関係は次のとおり。
これに小規模な節を追加する説もある。しばしば sect. Rubrivena を加え5節とされたが、分子系統は否定的で、その節の種はオンタデ属内に位置する。一方、分子系統により、それぞれ1種からなる2節 sect. Amphibia, Truelloides をサナエタデ節から分離する説が現れたが、少なくとも ...