タイワンヒノキ(台湾檜、学名:Chamaecyparis obtusa var. formosana)は、ヒノキ科の常緑針葉樹。中国語では「台灣扁柏」と称する。
台湾の北回帰線以北の海抜約1,300〜2,800mの高山地帯。比較的海抜の低いところではタイワンベニヒノキとの混交林となり、高いところでは単独林をなすことが多い。
木材として利用される。日本のヒノキより高級、寺社建築で広く利用される。心材は黄褐色である。綺麗な木目のあるものが化粧材として利用される。
地理上、近くに有した琉球王国でも建築材として用いられていた。沖縄戦で焼失したのち、1992年に再建された首里城にはタイワンヒノキなどが使用されていた。首里城は2019年に火災による被害を受け、ふたたび再建が計画されたが、焼失時点でタイワンヒノキは伐採禁止になっており、日本産ヒノキの利用などが模索されている。
ヒノキチオール - タイワンヒノキから初めて抽出された。