グイマツ(学名:Larix gmelinii var. japonica)は、マツ科カラマツ属の樹木。
和名に含まれる「グイ」はアイヌ語でグイマツをさす言葉であるクイ (kuy) に由来する。樺太アイヌなど樺太と沿海州の先住民に対する元明朝における呼び名「骨嵬」が、これに関係するという説がある。
別名はシコタンマツ(色丹松)、シベリアカラマツ、ソレンカラマツ(ソ連唐松)、ダウリアカラマツ、ホクヨウカラマツ(北洋唐松)。
種ダフリアカラマツは、ダウリアおよびダフリアはバイカル湖の東からアムール川流域の西部までの地域の古称に由来し、種小名はヨハン・ゲオルク・グメリンに由来。多様な姿を見せることから L. cajanderi 、L. dahurica 、L. kamtschatica 、L. komarovii 、L. kurilensis 、L. lubarskii 、L. ochotensis といったシノニムを有する。
ダフリアカラマツは世界一北に分布する樹種で、北緯72度30分に及ぶ。西はタイムィル半島のピャシノ湖とバイカル湖を結んだ線、東はレナ川の下流域の大部分を含みアルダン川方面でその中流域から南の方向へオホーツク海のウダ湾、更にブレヤ山脈から南の方向へ向かい小興安嶺山脈の尾根沿いへ、ロシア国境のアムール川へ至る。分布域の南はザバイカル東部にあたる。 ...