ホテイチク(布袋竹)はマダケ属に属する竹の一種。
別名多般竹、鹿児島県ではコサンダケ(小桟竹・虎山竹・五三竹)と呼ばれ、奄美大島ではくさんでー、だーなとも言う。
直径2-5cm、高さ5-12mの中形の竹。表面に毛は無いが、底部には白く短い毛がある。枝先に葉が2-5枚付く。花は穂状に付き、長さ3-8mm。原産は中国の長江流域、または浙江省、福建省の山地で、黄河以南の山野に分布する。ベトナムではバックカン省など、北部に分布する。日本や台湾などにも移入され、自生化している。開花周期は60年‐120年。
稈の基部から枝下あたりまでの節が斜めになって、節間が不規則に短く詰まって膨らんでいる。それが七福神の布袋の膨らんだ腹を連想させることから布袋竹と名付けられた。中国では「人面竹」と呼んでいるが、布袋と同じ連想の「羅漢竹」、「寿星竹」、「仏肚竹」や、「観音竹」、「邛竹」などの別名もある。
同様の節の形を有するモウソウチクの変種はキッコウチク(亀甲竹)と呼ばれ、その直径は約10cmでホテイチクよりも太い。
節の斜めになった部分が握りやすく、乾燥材は折れにくいため、釣り竿として使われる。かつて、ホテイチク製の釣り竿が外貨獲得の花形 ...