ヤマユリ(山百合、学名:Lilium auratum)とはユリ科ユリ属の多年生植物。山地に生える日本特産のユリで、夏に咲く花は大型で白く、山中でもよく目立ち、強い芳香を放つ。鱗茎は食用のユリ根になり、別名リョウリユリともよばれている。
和名ヤマユリは、山中に生えることからつけられた。学名は「黄金色のユリ」の意。中国植物名(漢名)は、金百合(きんひゃくごう)、日本漢名では山百合(さんひゃくごう)とよばれる。鱗茎は食用になり、リョウリユリ(料理百合)ともいわれる。
地方によって様々な別の呼び名があり、ヨシノユリ(吉野百合、芳野百合)、エイザンユリ(叡山百合)、ホウライジユリ(蓬莱寺百合、鳳来寺百合)などともよばれていて、各産地に因んで名付けられている。
日本特産のユリで、北陸地方を除く本州の近畿地方以北の山地に分布し、山地、山野の林縁や草地に自生する。北海道には移入され、観賞用に多く栽培もされる。
地上の茎は直立し、草丈は1 - 1.5メートル (m) 。地下の鱗茎は扁球形で、黄色をおびた白色、10 cm程の大きさである。葉は深緑色をした広披針形で先は尖り、短い葉柄がついて互生する。
花期は夏(7 ...