ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺、学名: Potentilla indica)は、バラ科キジムシロ属の多年草。以前は、ヘビイチゴと共にヘビイチゴ属(Duchesnea)に分類され、Duchesnea indica の学名が与えられていた。種小名の indica は、ラテン語で「インドの」という意味である。
イチゴ(オランダイチゴ属)と似た葉や果実を持つが、異なる属に分類され、白色あるいは薄ピンク色の花を付けるイチゴとは異なり、黄色の花を付ける。
匍匐茎を出して地面を這って伸び、根を付けそれぞれの節にクラウンが生じる。葉は三出複葉、楕円形の小葉には細かい鋸歯があって深緑、しばしば冬の間持続される。
黄色の花は春中頃に咲き、その後成長シーズンを通じて散発的に咲く。果実は白色あるいは赤色で、赤い種子のような痩果で全体が覆われている。この果実は食べられるが、味はほとんどしない。
ヘビイチゴに比べて一般的に葉や果実は大きい。また、ヤブヘビイチゴは萼より副萼片の大きい。
東アジアおよび南アジア原産であるが、その他多くの地域に園芸植物として導入されている。ヤブヘビイチゴはアメリカ合衆国東部を含む多くの地域に帰化しており、一部の地域では有害雑草と見なされている。 ...