グンネラ (Gunnera) は被子植物の属の一つで草本である。エングラーはアリノトウグサ科に含めたが、クロンキストやAPGでは独立のグンネラ科とする。葉柄の長さが1m以上、葉の直径が大きなものでは2m近く、草丈3mほどになるオニブキ G. manicata は「地上で最も巨大な葉を持つ植物」と称して、大阪と浜名湖で開かれた花博で日本に紹介された。
葉の大きさが様々で、ブラジル南部のセーハ・ド・マール山脈に自生するオニブキがおそらく最大の種で、1.5-2m幅が普通のサイズである葉は、3.4mもの長さになる肉質の葉柄につき、時には2.5mの長さになる。非常に湿潤だが濡れていない環境で、22 - 29度でよく発芽する。
それよりやや小振りの種が G. masafuerae で、チリ沖のファン・フェルナンデス諸島に生育する。葉は大きいもので幅2.9m、長さ1.5mで太さ11cmの葉柄につくという。アレハンドロ・セルカーク島には G. peltata があり、直立した高さ5.5m、太さ25-30cmの茎には2mになる葉がつく。コロンビアのアンデスに見出される G. magnifica の葉芽は植物で最大のもので、長さ60cmで太さは40cmになる。多肉質の葉柄は長さ2.7mに達する。巨大な花序は小型で赤みを帯びた花をつけ、長さ2.3mで重さ13kgになる。他の巨大なGunneraの種は新熱帯とハワイに産する。 ...