アオミズ(青みず、学名:Pilea pumila )は、イラクサ科ミズ属の一年草。多汁でやわらかい。
茎は緑色で、直立して、高さ30-50cmになる。葉は対生し、葉より短い葉柄があり、葉身は菱状卵形で3本の葉脈があり、長さ3-10㎝になる。縁には三角形の鋸歯が5-10対あり、葉の先端はややとがり、基部は広いくさび形になる。托葉があり、小型で長さ1-2mm。
花期は7-10月。葉腋に雄花と雌花が混生した長さ1-3cmの集散花序をだす。雄花には花被片が2個、雄蕊が2個ある。雌花には線形の花被片が3個あり、花が終われば果実を包む。果実は、長さ1mm前後の広卵形の痩果になり、少し隆起した褐色の細かい点がある。
日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、林縁や林内の湿った場所に生育する。国外では、朝鮮半島、中国大陸、シベリア東部、北アメリカ大陸に分布する。
和名のアオミズ(青みず)は、茎がみずみずしく草全体が緑色であるため。
牧野富太郎原著、大橋広好・邑田仁・岩槻邦男編『新牧野日本植物圖鑑』、2008年、北隆館
門田裕一監修、永田芳男写真、畔上能力編『山溪ハンディ図鑑