モンゴンゴ(Mongongo)はトウダイグサ科の単型属Schinziophytonの植物で、かつてはRicinodendron rautaneniiの名で知られていた。木は大きく広がり、高さは15~20メートルにも達する。樹木の茂った丘や砂丘の内部に見られ、カラハリ砂漠の土壌型に関連している。葉は特徴的な手の形で、黄白色の木材はバルサに似て軽くて丈夫である。黄みがかった花をつける。
卵形の柔らかい果実で、毎年3月から5月にかけて熟して落ちる。くぼみのある厚くて硬い殻の周りの薄い果肉は食用になる。さらに殻の中身は栄養価が高く美味なナッツである。
モンゴンゴはアフリカ南部に広く分布する。いくつかの分布帯に分けられるが、最大のものはナミビア北部からボツワナ北部、ザンビア南西部、ジンバブエ西部に及ぶ。他の分布帯はマラウィ東部、またモザンビーク東部に見られる。
一部の地域では、モンゴンゴの果実とナッツは「主食」と称されるほどよく食べられる。特にボツワナ北部とナミビアのサン人の文化において最も顕著であり、サン人の社会では少なくとも7000年以上にわたって消費されてきたことが考古学的に証明されている。その人気の一部は、1年もの保存に耐える保存性や芳香に起因している。 ...