ヴァーリア属(ヴァーリアぞく、学名:Vahlia) は、被子植物真正双子葉類のヴァーリア科に属する唯一の属。5〜8種があり、アフリカ及びマダガスカルからインド亜大陸にかけて分布する。白または黄色の花を咲かせる一年生または多年生の草本または低木。学名はデンマーク・ノルウェーの植物学者マルティン・ヴァール (Martin Vahl) に因む。
ヴァーリア属は、一年生または二年生の草本植物または低木である。葉は対生し、単葉で線形、茎に沿って伸びる。托葉は無い。
花序は2花が対になる集散花序で、頂生または腋生する。花は両性で、比較的小さく、放射相称。萼片・花弁ともに5枚で離生する。花盤の上に雄蕊が5本伸び、合着はしない。子房は下位で、雌蕊は2-3枚の心皮からなる合生心皮、多数の胚珠を含む。
果実は蒴果で、2-3室。種子は小さく、50〜200個と大量につく。
ヴァーリア属には、少なくとも5種が認められる。アフリカが起源で、マダガスカルやアジアに生息域を拡大した。5種全てがアフリカ、そのうち3種はアジアにも分布する。インドとスリランカにはVahlia dichotoma 、パキスタンとインド北西部にはVahlia ...