ヒルギモドキ(蛭木擬、学名:Lumnitzera racemosa)はシクンシ科ヒルギモドキ属の常緑木本。潮間帯に生育するマングローブ樹種のひとつ。なお、和名の似ているヒルギダマシはクマツヅラ科(あるいはキツネノマゴ科)の植物である。
形態成木で高さ10m程度となる常緑小高木だが、北限となる沖縄では高さ4m-5m程度までの個体が多い。他のマングローブ植物より比較的陸化した砂質の場所を好む。幹は直立。また、呼吸根は目立たず、株を中心にした地上部から匍匐根として周囲に伸び、その先端で分枝して土壌に入り込む。葉は比較的多肉で、長さ5cm程度で枝の先に多く、互生する。形状は卵形から長楕円形。先端に凹みがあることが大きな特徴である。花期は3-7月。花は総状花序で腋生。5mm程度で白い5枚の花弁を持つ。萼(萼筒)は緑色で、先端は裂けるが短い。果実は長さ1cm程度の長楕円形で、緑色で、頂端に萼歯が残る
東アフリカ熱帯域から南アジア、オーストラリアの熱帯および亜熱帯の海岸に広く分布し、日本国内では、南西諸島(沖縄本島・久米島?・宮古島・石垣島・小浜島・西表島・与那国島)に分布する。分布の北限は沖縄本島である。 ...