アズマシャクナゲ(東石楠花、学名: Rhododendron degronianum)は、ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属の常緑低木。
樹高は2–4mほどになる。葉は革質で常緑、枝に互生し、長さ1–2.5cmの葉柄がある。葉の形は長楕円形で先端はとがり、基部はくさび形で葉柄に流れ、葉身の長さ5–15cm、幅1.5–3.5cm。葉の表面は無毛、裏面は淡褐色の綿状の毛が密生する。
花期は5–6月で、枝先に総状花序を伸ばし、5–12個の、5裂した漏斗状鐘形の花をつける。花の色は紅紫色で、蕾のうちは色が濃いが、開花するにつれ薄くなる。雄蕊は10本ある。
本州の東北地方(宮城県、山形県以南)、関東地方、中部地方(南部)に分布し、亜高山帯の林内、稜線上などに自生する。
佐竹義輔 他編『日本の野生植物 木本II』(1989) 平凡社
米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)