アデニア・グロボーサあるいはアデニア・グロボサ(Adenia globosa)とは、トケイソウ科アデニア属の植物の一種である。原産地は東アフリカである(参照: #分布)が、植物愛好家たちの手により採集・栽培・取引されており、日本においても塊茎植物(コーデックス)の一つとして知られている(参照: #利用)。
種小名 globosa はラテン語で〈球状の〉を意味し、その名の通り幹(塊茎)が球状である。
ケニアおよびタンザニアに自生し、ソマリア南部にも見られる。ケニアにおいては乾燥灌木林に見られ、2亜種のうち pseudoglobosa はリフトバレーの標高850-1650メートル地帯でのみ確認されているが、基本種の方はリフトバレーには見られず、標高1-1500メートル地帯の場所に自生する。
雌雄異株の低木あるいはつる植物で2-8メートル、多かれ少なかれ多肉質、塊茎は多肉質で緑色、径・高ともに1メートルにおよび、その上面から多数の細長い枝を出す。茎には刺が見られるが、基本種のものが長さ2-8センチメートルであるのに対し、亜種 pseudoglobosa のものの方は0.5-2.5センチメートルしかない。 ...