シマカコソウ(島夏枯草、学名: Ajuga boninsimae )は、シソ科キランソウ属の多年草。別名、
高さ15-40cmになり、全草一面に短毛が生え、特に茎、花序などにはやや長い毛が密生する。葉は対生し、長さ約0.5-2cmになる葉柄がある。葉身は長さ約2-6cm、幅約1-3cmになり、葉の先端は円みをおび、縁には波形の鋸歯がある。
花期は11-翌年1月。夏は一時枯れて、11月末頃から芽吹きだす。枝先に近い葉腋から花を出す。萼は長さ約6-7mmの鐘状で、長い縮毛があり、5裂し、萼裂片は3角形で長さ約2mmで先は鋭い。花冠は筒状の唇形で白色、長さ約1.5cmになり、軟毛が密生する。上唇は長さ約2.5mmで浅く2裂し、下唇は長さ約4mmで、中央の裂片が倒心形で大きい。雄蕊は4本あり、うち2本が長い。果実は分果で、長さ約2mmになり、色は淡い茶色、背面に網目模様がある。
日本の小笠原諸島固有種。父島、母島、妹島に分布し、日当たりのよい湿った岩場に生育する。
本種の生態については、その詳細について把握されていないが、生育個体数が極めて限られている。その原因として台風や生育地の崩落等の自然災害、家畜から野生化したノヤギ等による食害、外来植物の侵入による影響が考えられている。 ...