キクモ (菊藻、学名:Limnophila sessiliflora) はオオバコ科の植物である。アジア原産で日本にも分布している。水中から湿地に生息する。水田雑草であり、休耕田などによくみられる。また、観賞魚用の水草として古くから知られ、「金魚藻」といわれる水草のひとつに挙げられる事もある。別名アンブリア。
水中葉は柔らかく水にたなびくような茎と葉をもち、葉も細く柔らかい羽毛のような感じになる。水上葉は堅く肉厚でごわごわとした感じになる。水上では茎も堅く太く育つ。水上葉では、秋に薄紫色の小さな花を咲かせるが、水中葉では花は咲かないが、閉鎖花をつけて結実する。
アクアリウムやビオトープ(正確にはビオトープガーデン、ビオガーデン)を作る際に観賞用の水草として用いられる。丈夫で育てやすい部類である。多くのアクアショップなどで安価に売られる。日本で流通しているキクモのほとんどは、東南アジアの地域変種を栽培したものである。東南アジア産と日本産は外見も多少異なる。水中葉が東南アジア産に比べ、日本産の方は糸のように細かく、フサフサした毛玉のような感じの葉になる。しかし、環境条件や育て方によっては、多少、見分けが付き難くなることもある。 ...