ガマ(蒲、香蒲、学名:Typha latifolia L.)は、ガマ科ガマ属の多年草の抽水植物である。別名、ミズクサともいい、古くはカマとも呼ばれていた。円柱状の穂は蒲の穂と呼ばれる。花粉は蒲黄(ほおう)とよばれ、薬用にされる。
和名のガマは、葉を編んでむしろや敷物を作ったことから、朝鮮語のカム(材料)に由来するとする説がある。ガマは漢字で「蒲」と書き、水辺に生える草という意味がある。「甫」は田んぼに草が生えている様子を表し、さんずいをつけた「浦」は水辺を表していて、これに草かんむりをつけている。別名で、ミズクサ・ミスクサ・ミスグサ(御簾草)や、キツネノロウソク(狐の蝋燭)とも言われる。
ガマの花言葉は、「従順」「包容力がある人」がある。
北半球の温帯から熱帯の温暖な地域や、オーストラリアの広範囲に分布。日本では北海道・本州・四国・九州に分布する。池や沼、川の岸辺などの浅い水辺に自生する。
浅い水底の泥の中の根茎から茎が直立する多年草。横に走る地下茎によって群生する。
草丈は高さ1 - 2 メートル (m) で、水中の泥の中に地下茎をのばす。葉は線形で厚く、下部は鞘状に茎を抱く。葉の断面は三日月形で、内部はスポンジ状である。 ...