イワウチワ属(イワウチワぞく、学名:Shortia 、和名漢字表記:岩団扇属)はイワウメ科の属の一つ。
新しいAPG植物分類体系ではツツジ目イワウメ科に含める。
常緑の多年草。茎は細く、地をはって、葉が枝先に束生する。葉に長い葉柄があり、葉身は革質で広円形または広楕円形で、縁に先の鈍い鋸歯がある。花は葉腋から細長い花茎を伸ばし、その先に1個つく。花の基部に2-3個の披針形の苞がある。萼片は5個あり、裂片は卵形になる。花冠は広鐘形になり、先が5裂し、各裂片の縁がさらに細かく裂ける。雄蕊は5個あり、花糸は花冠裂片と互生の位置にある。花冠裂片と対生の位置に5個の仮雄蕊があるものとないものがある。子房は球形で3室ある。果実は蒴果で球形になり、種子は長楕円形で小さく、種子の両端に翼がない。
世界に4種ある。日本の奄美大島から台湾にかけて1種、中国大陸雲南省に1種、北アメリカに1種が分布し、日本の本州にはイワウチワ(広義)が分布する。
Shortia galacifolia Torr. & A. Gray – 北アメリカに分布する。
シマイワウチワ Shortia rotundifolia (Maxim.) ...