ヤマトグサ属(学名:Theligonum L. )は、アカネ科に分類される植物の属の一つ。4種が東アジアとヨーロッパに隔離分布する。小型の草本で、葉は対生し、見かけはハコベに似る。雌雄同株で、葉腋に単性の花がつく。花被は1種類で、雌花は花被が合生する。雄花は花被が4枚ほどに分かれ、長い雄蕊が多数垂れ下がる。
かつては単型のヤマトグサ科に分類され、フトモモ目などに入れる考えもあったが、アカネ科に近縁と考えられるようになり、新しいAPG植物分類体系ではアカネ亜科に分類されている。
Theligonum cynocrambe L. - タイプ種。地中海周辺、マカロネシアに分布。
Theligonum formosanum Ohwi & T.S.Liu - 台湾に分布。
Theligonum japonicum Okubo & Makino - ヤマトグサ(大和草)。日本に分布。牧野富太郎が発見し、日本人として初の新種報告であることからこの和名をつけた。
Theligonum macranthum Franch. - 中国に分布。