カワヂシャ(川萵苣、学名:Veronica undulata)は、オオバコ科クワガタソウ属の越年草。別名、カワヂサ、カワジサ。
従来の新エングラー体系、クロンキスト体系では、クワガタソウ属はゴマノハグサ科に含められていた。
茎は円柱形で柔らかく、直立または斜上して、高さは10-100cmになり、淡緑色で毛はない。葉は対生し、葉身は狭卵形または長楕円状狭卵形で長さ2.5-8cm、幅0.5-2.5cm、先端はややとがり、基部は葉柄がなく円形になって茎を半ば抱き、縁にはややとがった鋸歯がある。葉質はやや肉質で柔らかく、茎とともに毛はない。
花期は5-6月。葉腋から長さ5-15cm、幅1-1.5cmになる細長い総状花序を出し、50-120個の花をつける。花柄は長さ3-5mmになり、腺毛が生え、斜上し、果時にはまっすぐに伸びる。萼は深く4裂し、裂片は狭卵形でとがる。花冠は径4-6mmで皿状に広く開き、4裂し、白色から白紫色になり淡紫色から淡紅紫色の脈がある。雄蕊は2個、雌蕊は1個ある。果実は蒴果となり、球形で、長さ、幅ともに2.5-3.2mm、先端はわずかにへこみ、先端に長さ1-1.5mmの花柱が残る。種子は板状の楕円形で多数あり、長さ0.5mm、幅0.4mmになる。 ...