スワインソニン(英: swainsonine)はインドリジンアルカロイドの一種。ゴルジαマンノシダーゼIIの強力な阻害剤、免疫調整剤であり、化学療法の候補薬である。Locoweed(Loco: 狂う + Weed: 草)の主要な毒成分であり、また特に北アメリカにおいて畜産業に深刻な経済的損失を与える原因となっている。
スワインソニンはグリコシダーゼ、特にN-結合型グリコシル化を阻害する。スワインソニンによるゴルジαマンノシダーゼIIの阻害によりハイブリッド型グリカンが生成する。これらのグリカンはMan5GlcNAc2型のコア構造を持ち,いわゆる複雑型グリカンと類似している。
本化合物の薬理学作用は、いまだ不明な点が多い。
スワインソニンは数多くの被子植物および菌から単離される天然物であり、オーストラリアのマメ科Swainosona canescens (Benth.) A Leeから初めて単離された。その他、Astragalus lentiginosusやRhizoctonia leguminicolaからも単離されている。1982年にHextableらによって相対立体配置が提唱され、1983年にHarrisらによって絶対立体配置が決定された。スワインソニンは商業的にはメタリジウム(Metarhizium ...
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