スベリヒユ(滑莧、滑り莧、学名: Portulaca oleracea)は、スベリヒユ科スベリヒユ属の一年生植物。代表的なC4植物としても知られる。
和名スベリヒユの「スベリ」の語源は諸説あり、葉っぱや茎にツルツル滑るような光沢があることに由来するという説や、茎や葉を食べるときに、茹でた際に出るぬめりに由来するという説がある。「ヒユ」は、ヒユ科のヒユに姿が似ているともいわれ、莧(草かんむりに「見」の字を当てる。日本の地方によって、トンボグサ、チギリグサの方言名でも呼ばれている。
中国植物名(漢名)では生薬名にもなっている馬歯莧(ばしけん)のほか、馬歯菜、五行草、酸莧、豬母菜、地馬菜、馬蛇子菜、長寿菜、老鼠耳、宝釧菜など複数の呼び名がある。
世界の熱帯から温帯にかけて幅広く分布し、日本全土で見られる。
乾燥耐性があり、畑や路傍、空き地など日当たりの良い所に自然に生える。農業においては畑作の害草として知られ、全般的に執拗な雑草として嫌われる傾向にあるが、地域によっては食料として畑作もされる。
一年生の草本。全体に肉質で無毛、茎は赤紫色を帯び、根元から分岐して地を這い、斜めに立って枝分かれする。葉は小さく、長円形のへら形、全縁で肉質で、柄はごく短く互生する。 ...
ウィキペディアでもっと読む