センダン(栴檀、学名: Melia azedarach)は、センダン科センダン属に分類される落葉高木の1種。別名としてアフチ、オオチ、オウチ、アミノキなどがある。薬用植物の一つとしても知られ、果実はしもやけ、樹皮は虫下し、葉は虫除けにするなど、薬用に重宝された。
また、香木の栴檀はインドネシア原産のビャクダン(ビャクダン科)のことを指し、センダンのほうは特別な香りを持たない。
ヒマラヤ、中国、台湾、朝鮮半島南部と日本の熱帯・亜熱帯域に自生する。日本では、本州(伊豆半島以西)、伊豆諸島、四国、九州、沖縄に分布する。
温暖な地域の、海岸近くや森林辺縁に多く自生する。庭木や公園、寺院、街路樹にも植えられていて、しばしば植えられたものが野生化もしている。
落葉高木で、樹高は5 - 20メートル (m) ほどで、成長が早い。枝は太い方で、四方に広がって伸び、傘状あるいは、エノキに雰囲気が似た丸い樹形の大木になる。成木の幹は目通り径で約25センチメートル (cm) ほどになる。若い樹皮は暗緑色で楕円形の白っぽい皮目が多くよく目立つが、太い幹は黒褐色で樹皮は縦に裂け、顕著な凹凸ができる。夏の日の午後は梢にクマゼミが多数止まり、樹液を吸う様子が見られる。 ...
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