水疱(すいほう)とは、皮膚疾患などでみられる皮疹の一つ。一般に水膨れ、水ぶくれ(みずぶくれ)と呼ばれる。皮膚の表皮中または表皮下にサラサラとした水分がたまり、半球状に隆起した状態を指す。中の水分は損傷した組織からしみ出た血清やタンパク質などである。ふつうは表皮にでき治りも早く痕も残らないが、全身性疾患に伴って皮膚の深い層にできた水疱は治癒に時間がかかり痕が残ることがある。
湿疹(湿疹の3角形)でみられる滲液性丘疹は、丘疹の上に小水疱が出現している状態をいう。
水疱の原因はウイルス感染のものとそれ以外に分けられる。ウイルス以外でできる水疱は、虫さされ、熱傷(II度)、湿疹、水虫、靴擦れ(肉刺)、天疱瘡、水疱症など多種多様である。ウイルス感染でできる水疱は、ヘルペス感染症、水痘(水疱瘡)がある。
直径5mm未満のものを小水疱(英: vesicle)
水疱膜が厚くなかなか破れないタイプ。真皮または表皮と真皮の間など比較的深いところに出現する。水疱性類天疱瘡・疱疹状皮膚炎でみられる。
水疱膜は薄くすぐ破れるタイプ。表皮内など浅いところ
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