イチリンソウ属(イチリンソウぞく、学名:Anemone )はキンポウゲ科の属の一つ。
多年草で発達した地下茎がある。根出葉は長い柄をもち、3出複葉になるか掌状または3出状に分裂する。茎は1輪かまたは分枝し、茎葉が輪生または対生する。花は1個が花茎の先端につくか、数個-10数個が集散状花序または散形状花序となる。萼片は花弁状で5-10数枚。花弁はない。雄蕊は多数つく。果実は痩果となる。
世界中に分布し、暖帯から亜寒帯に多く、約150種が生育している。学名の仮名読みであるアネモネは、地中海沿岸が原産の Anemone coronaria をさし、古くから栽培されている園芸植物だが、国外産の他の種もこの名で呼ばれることがある。属名、Anemone は、ギリシャ語の「風」に由来している。
シュウメイギク(帰化) Anemone hupehensis Lemoine var. japonica (Thunb.) Bowles et Stearn
ハクサンイチゲ Anemone narcissiflora L. subsp. nipponica (Tamura) Kadota
エゾノハクサンイチゲ ...