クルマバソウ(車葉草、学名:Galium odoratum)は、アカネ科アカネ亜科ヤエムグラ属の多年草。以前は同科同亜科の近縁の属である Asperula 属の種とされていたが、現在はヤエムグラ属に移されている。
地下茎は長く横に這い、繁殖する。茎は直立し、高さは20-30cmになり、途中で分枝せず、断面は四角形で毛は無い。葉は6-10個が輪生し、葉身は長さ1.5-4cm、幅0.3-1.3cm、狭長楕円形または倒披針形で、先は鋭頭、基部に葉柄はない。葉はやや厚く、光沢があり、表面の1本の中脈が目立ち、縁と裏面の葉脈上に上向きの剛毛が生える。葉の裏面の基部が接する茎の節部には開出する短毛が生える。これらの輪生する葉は、対生する本来の2個の葉と、残りの4-8個の、葉と同形の托葉となる。
花期は5-7月。茎先に2-3出状の集散花序を出し、4-12個の花をつける。萼筒は径0.5-0.8mmの半球形または鐘形になり、黄緑色で、短毛が生える。花冠は径2-5mm、白色で漏斗形で、先は4裂し、花冠裂片は卵形となり、裂片の長さ1.5-3mm、花冠筒部の長さは1.2-2mmとなる。雄蕊は4個あり、花冠筒部に付着する。子房は下位で、2室に分かれ、各室に1個の胚珠がある。花柱は短く2裂する。果実は乾いた2個の分果となり、2分果で見かけ上1個の球形となり、各分果に1個の種子がある。分果には先が鉤状になった長い毛が密生する。 ...