ヤエムグラ属(ヤエムグラぞく、学名:Galium、和名漢字表記:八重葎属)は、アカネ科に属する611属のうちの、アカネ亜科の属の1つ。
草本で、一年草、越年草または多年草になる。茎は直立、斜上し、またはつる性になり、4稜がある。葉は節ごとに対生する本来の2個の葉と、2-8個からなる葉と同形の托葉からなり、4個-多数個の葉が輪生しているように見える。花序は散集花序になり、茎先や葉腋につけて、ふつう多数の花をつけるが、ときに1-数個のものや枝が多く分枝して円錐状となるものもある。萼は鐘形となり、萼裂片はほとんどない。花冠はふつう杯形で、まれに漏斗形か狭鐘形になり、ふつう4裂するがまれに3裂し、蕾時には敷石状になる。子房は2室あり、各室に1個の胚珠がある。花柱は先が短く2裂する。雄蕊はふつう4個まれに3個あり、ふつう花冠の基部に付着する。果実は乾いた2個の分果からなり、分果の表面は無毛で平滑なもの、点状突起がありザラザラしたもの、先が鉤状に曲がった長い毛が密生するものがあり、さまざまである。
世界に約400種あり、日本には21種分布し、数種の帰化種が確認されている。
属名 Galium はギリシャ語で、ギリシャ古名 ...