ゲルセミウム・エレガンス(学名: Gelsemium elegans)は、ゲルセミウム科またはマチン科ゲルセミウム属のつる性常緑低木。別名は冶葛(やかつ)、鉤吻、断腸草、胡曼藤(草)、野葛、毒根、黄藤、大茶薬(藤)、除辛、爛腸草、ランゴン、シュア・ノーツァ。
常緑の蔓性樹木で、長さは3 m から12 m になる。根は黄色である。葉は革質で対生し、光沢を持ち厚みがある。形は楕円形または狭卵状披針形。花弁は黄色で花期は5月から11月。果実は蒴果で2筋の縦線をもち、熟すとこれに沿って裂ける。種子は腎形または楕円形。
原産は東南アジアから中国南部で、この付近に自生する。日当たりの良い山の斜面、道端の草むら、低木の茂み、雑木林を好み、海抜 500-2,000 m の地域に分布する。
世界最強の植物毒を持っているといわれるほどの猛毒植物。有毒成分はゲルセミン、コウミン (koumine)、ゲルセミシン (gelsemicine)、ゲルセヴェリン (gelseverine)、ゲルセジン (gelsedine)、フマンテニリン (humantenirine) などのアルカロイド。毒部位は全草で、もっとも毒の強い部位は若芽である。植物体のどの部分を食したかによって中毒症状の出る速さが違い、新鮮な若葉・根の煎汁・葉の乾燥粉末を摂取した場合は速く、根本体では遅いという。平均すれば ...