サルトリイバラ(猿捕茨、学名: Smilax china)は、サルトリイバラ科(またはユリ科)シオデ属に分類される多年生植物(半低木)。別名は、ガンタチイバラ、カカラなど。茎には棘があり、秋に赤い果実をつける。地中に肥大化して横たわる根茎があり、薬用にされる。
和名サルトリイバラの由来は、つる性の茎には棘があることから、「これではサル(猿)も思うようには動けない」という意味で、この植物の小枝が絡み合って、鋭い鉤爪(かぎづめ)がたくさんついていて猿が引っ掛かりそうな感じがするので「猿捕り茨(いばら)」の名がある。
漢語で「菝葜」と書く。別名、ガンタチイバラ、カラタチイバラ、カカラ、カメイバラ、コバンノキ、サンキライなどともいう。
東アジア(中国、朝鮮半島、日本)に分布する。日本では北海道・本州・四国・九州までの範囲に分布する。
山野や丘陵の林縁や林内などに自生し、日が当たり水はけのよい場所を好む。
雌雄異株のつる性の落葉半低木。根茎は、固く屈曲していて、横に這って太い。茎の長さは70センチメートル (cm) から数メートル (m) で、根元は太いが、緑色の枝は細くてたくさん分枝し、つる状に伸びて棘と巻きひげで絡まってやぶを作る。高さ2 ...