スズカケノキ(鈴掛の木、篠懸の木、学名: Platanus orientalis)は、スズカケノキ科スズカケノキ属の落葉広葉樹。スズカケとは篠懸、もしくは鈴懸とも書き、山伏の装束のことである。山伏が胸に装着する「結袈裟」につける球形の房(梵天という)に、本種の果実が似るところから。
属の学名であるプラタナスと呼ばれることが多いが、日本で見かけるプラタナスは、本種よりもモミジバスズカケノキであることが多い(後述)。
樹高は約10〜30 mに達する。樹皮が、斑に剥げる特徴を持つ。
葉は大きく、カエデに似ていて、掌状に5~7裂し、裂片には鋸歯がある。葉柄の基部に小さい托葉がある。
花期は春で、花は淡黄緑色で、雌花、雄花を、別々の葉のつけ根の頭状花序につける。
果実は、晩秋、長い柄の先に痩果が多数集まった3.5cmほどの球形果を、1本の果軸に3~4個連なって下垂する。
原産地はヨーロッパ南東部~アジア西部で、日本への導入は明治年間とされる。
LOWER RISK - Least Concern (IUCN Red List Ver. 2.3 (1994))