ニシキギ(錦木、学名:Euonymus alatus)とはニシキギ科ニシキギ属の落葉低木。庭木や生垣、盆栽にされることが多い。カミソリノキとも呼ばれるが、これは茨城県や栃木県(塩谷郡、日光市)の方言名であった(参照: #名称)。
日本の北海道・本州・四国・九州のほか、国外では中国、アジア北東部に分布し、山野に自生する。秋の紅葉を楽しむため、庭木としてもよく植えられる。紅葉が見事で、ニッサ・スズランノキと共に世界三大紅葉樹に数えられる。
落葉の低木で、高さは2 - 4メートル (m) になる。枝は緑色で、若い枝では表皮を突き破ってコルク質の2 - 4枚の翼(よく)が発達する。なお、翼が出ないもの品種もあり、コマユミ(E. alatus f. ciliatodentatus、シノニム E. alatus f. striatus 他)と呼んでいる。葉は対生で、葉身は長さ2 - 7センチメートル (cm) の倒卵形から広倒披針形で、葉縁には細かい鋸歯があり、マユミやツリバナ(Euonymus oxyphyllus)よりも小さい。枝葉は密に茂る。
花期は初夏(5 - 6月)で、葉腋に淡黄緑色で小さく、あまり目立たない4弁の花を1 ...