ツルマサキ(蔓柾、学名:Euonymus fortunei)は、ニシキギ科ニシキギ属の常緑つる性木本。別名、リュウキュウツルマサキ、ナガバツルマサキ、マルバツルマサキ。
種小名は、幕末に来日したイギリスのプラントハンター、ロバート・フォーチュンへの献名。
緑色の枝の各所から多数の気根をだして他の樹木をよじ登るか、地上を這う。葉は革質で長さ0.3-1cmの葉柄をもって年茎ごとに1-5対、対生する。葉の形は、楕円形、長楕円形、ときに円形で、縁には低鋸歯がある。葉身は長さ1.5-6cm、幅0.7-3cmになる。
花期は6-7月、今年枝の下部の葉腋や芽鱗痕わきから集散花序を付ける。花は4弁花で淡緑色、花弁の長さは2mm、花の径5mmになる。雄蕊は4本つく。果期は10-12月、果実は蒴果で径5-6mm、割れると橙赤色の仮種皮を持つ種子が現れる。
日本では、北海道、本州、四国、九州、沖縄に分布し、林内に自生する。東アジアでは朝鮮、中国、フィリピンにも分布する。
キョウチクトウ科のテイカカズラとはよく似ている。以下のような点は共通する特徴である。