セイヨウコウホネ(Nuphar lutea)は、スイレン科の水生植物。欧州の温暖な地域や北西アフリカ、西アジアなどに分布する。
池や湿地などで生育する。地中に根茎を広げ、そこから葉柄を伸ばして水面に浮葉をつける。葉柄の長さは水深によって異なるが、葉柄を伸ばして最大5メートルの深さまで生育することができる。
湿潤な土壌は土中の酸素が不足するため、葉や塊茎の通気組織が塊茎へ酸素を輸送している。水や養分は若い葉から塊茎へ送られ、古い葉をとおして放出されるという流れになっている。 塊茎はマスクラットの餌となることもある。花は水上に伸びた花茎の先端につき、花茎一本には一つの花が付く。花は両性花で、直径は2-4cm、黄色い花弁のように見えるのはがく片で、花の本体はがく片の内側にある多数の小さな黄色い部分である。花から発せられるエタノール性の香りに引き付けられて飛来するハエなどの昆虫によって受粉する虫媒花である。果実は緑色の瓶のような形をしており、多数の種子が中に入っている。種子は主に水流によって散布される。
セイヨウコウホネはスイレン属の種に比べて水質汚染に強いとされている。
本種は「brandy ...