オカ(スペイン語:oca、学名:Oxalis tuberosa)は、カタバミ科カタバミ属の多年草。南アメリカ大陸原産。肥大化した地下茎(塊茎)は食用となり、アンデス山脈においてジャガイモに次ぐ重要な芋類として栽培されている。
草丈は25~30cm。地上茎は直立し、赤みがかった主茎を中心に盛んに分枝し、それぞれの頂にカタバミ属に特有の三出複葉がつく。地下茎はこぶ状に肥大化して塊茎となり、白・黄・赤・紫など様々な色がある。野生種は夏に花茎を伸ばし、散形に黄色の花を複数咲かせるが、品種改良を経た栽培品種の多くは花をつけない。
南アメリカ大陸のペルー・コロンビア原産。塊茎が食用になり、耐寒性もあることから人間の農業栽培によって分布を広げ、ベネズエラからアルゼンチン北部にかけてのおおよそ3000メートル級の高地を中心に広く栽培されている。かつて1860年代からニュージーランドに食糧として導入された歴史があるが、現在では南アメリカ大陸以外の地域ではほとんど栽培されていない。
農業栽培においては、春に塊茎を浅く植え付ける。地上部が育つにつれて盛り土を行い、地下の塊茎の分裂・成長を促す。約8か月で成熟し、秋から初冬に収穫する。冬季は翌年の植え付け用の塊茎を砂で覆って保存する。春の晩霜と秋の ...