ローレルジンチョウゲ(学名:Daphne laureola)は、ジンチョウゲ科に属する被子植物の低木。英語では、スパージ=ローレル(英語: spurge-laurel)と呼ばれる。スパージはトウダイグサ属の意で、ローレルはゲッケイジュの意。直訳するとトウダイグサ属のゲッケイジュとなる。ちなみにトウダイグサ属はキントラノオ目、ゲッケイジュはクスノキ目に属し、アオイ目に属するローレルジンチョウゲとは関連性は低い。この他にも、ダフネ=ローレル(英語: daphne-laurel)、ローレル=リーヴド・ダフネ(英語: laurel-leaved daphne)、オリーヴ=スパージ(英語: olive-spurge)、ウッド・ローレル(英語: wood laurel)、コプス・ローレル(英語: copse laurel)と呼ばれることもある。ヨーロッパの大部分に自生し、現在ではアルジェリアやモロッコ、アゾレス諸島へと生息域を広げている。セイヨウオニシバリ(学名:Daphne mezereum)と共に、グレートブリテン島(イギリス領)を原産とし、双方ともアルカリ性土壌に対して強い適応性があるため、石灰岩地質の場所でよく見られるが、ローレルジンチョウゲについては粘土質土壌でも生育する。しかしながら、セイヨウオニシバリと異なり、ローレルジンチョウゲは常緑植物であり、黄緑色の花を早春の頃に咲かせ、晩夏の頃に黒い実を付ける。これらの花と実は、アオカワラヒワなどの鳥には無毒である一方で、人間に対して強い毒性を持つ。花・果実のみならず、全草にわたって猛毒を持つ。毒の主な成分はダフネトキ ...