オクメ(フランス語: okoumé)あるいはガブーン(英: gaboon; 学名: Aucoumea klaineana)はカンラン科の高木である。アフリカのうち主にガボン沿岸部からコンゴ共和国にかけて分布する(参照: #分布)。19世紀末以来ヨーロッパで材木(オクメ材)が用いられ、植民地時代から現代に至るまでガボンがその主要な供給源である。強度が低く、主な用途は合板であるが、木製航空機の部品として重宝されることもある(参照: #利用)。ただ、伐採が繰り返されたことで再生が追いつかず、将来絶滅する懸念がある(参照: #保全状況)。
この木はフランス出身の聖霊修道会(英: Congregation of the Holy Spirit; Holy Ghost Fathers とも)会員でアマチュア植物学者でもあったテオフィル・クレーヌ(Théophile Klaine)により同定され、種小名はのちに彼にあやかって命名された。実際に命名を行ったのはジャン・バティスト・ルイ・ピエール(Jean Baptiste Louis Pierre)で、1896年に Bulletin mensuel de ...