オカヒジキ(陸鹿尾菜、陸羊栖菜、学名:Salsola komarovii)とは、ヒユ科オカヒジキ属の一年草。別名ミルナ(水松菜)。
日本では北海道から本州、四国、九州及び南西諸島(種子島~与那国島)に、日本国外では朝鮮や東アジアに分布する。日当たりの良い海岸の砂浜や砂礫地、塩生地等に生育する。
一年草で、高さ20 - 30cm。茎は斜上又は匍匐する。葉は互生、多肉質で、線状円柱形で、長さ1.5cm前後、先端は刺状、葉縁は全縁、無毛。葉柄は無い。花期は7月から10月。花は葉腋に1個付け、花被片は5枚、色は淡緑色。果実は乳白色。
和名の由来は、多肉質の葉が海藻のヒジキに似ており、陸上(おか)に生育することから。また、別名のミルナも同じく海藻のミルに似ていることに由来する。
海岸の開発により自生地が減少している地域もある。
食用になり、若い葉や茎を茹でて食し、しばしば栽培されている。海岸に自生しているものは、生で齧ると塩気が効いてキャベツの浅漬けのような味がする。本種そのものは特に味に主張が無くおひたしや和え物などとして食す。
生育地である下記の地方公共団体が作成したレッドデータブックに掲載されている。 ...