抗てんかん薬(こうてんかんやく、Anticonvulsant、antiseizure drugs)は、てんかんおよび痙攣に使用する薬品である。おしなべてハイリスク薬である。治療域と有毒域が近いため治療薬物モニタリングが必要になる薬が含まれる。カンナビジオール(略称CBD)では、乱用、依存、身体依存、耐性はみられない。
バルビツール酸系フェノバルビタール(PB)(商品名フェノバール、ワコビタール、ルピアール、ノーベルバール)強直間代発作が他剤で止まらない場合に追加すると奏功することがある。ノーベルバールの静脈注射または点滴、またはフェノバール筋肉注射などがよく用いられる。半減期が非常に長く1日1回投与で十分である。副作用の小脳失調は遅れて出現するため注意が必要である。プリミドン(PRM)(商品名マイソリン、プリムロン)局在関連てんかんにおける二次性強直間代発作に有効とされている。フェノバルビタールが無効でもプリミドンが有効な場合がある。メタルビタール(商品名ゲモニール)ヒダントイン系エトトイン(商品名アクセノン)
フェニトイン(PHT)(商品名アレビアチン、ヒダントール、ホストイン)カルバマゼピンが無効な局在関連てんかん、二次性全般化傾向の強い局在関連てんかんに用いる。症候性・潜在性全般てんかんや大発作重積でジアゼパム単独で効果不十分な時も用いられる。アレビアチンは数少ない、点滴可能な抗てんかん薬という点で重宝する。5~7mg/Kgが標準の一日投与量であるが ...
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