カキノキ属(カキノキぞく、学名: Diospyros)は、カキノキ科の属の一つである。落葉広葉高木樹、常緑広葉高木樹、低木樹、草本となる種があり、その種の数は700種以上にもなる。大半の種は熱帯地方を原産地とするが、温帯地帯を生育地とするものもある。カキノキ属の樹木には、硬く重量がある黒色の木材(黒檀)として、または、果樹として(カキノキなど)利用されるものがある。一部は観賞植物として利用されている。
Diospyros の名は、古代ギリシャの言葉「Dios」(διός) と「pyros」(πυρος) に由来する。文字通りの意味は、「ゼウスの小麦」であるが、「聖なる果実」または「神聖な食品」も意味する。Diospyrosの名前は、マメガキ(Diospyros lotus)に対して命名された。
カキノキ属は大きな属であり、推定された種の数は資料によりさまざまである。キューガーデンのリストには、シノニムなどを含めて1000種以上が含まれているが、実際は700種以上であると考えられている。
雌雄異株または雌雄同株であり、新枝の葉腋に単生する。雄花は集散花序をつくることがある。がくは3 - 7裂し、毛があり、雌花では花後やや大きくなって離脱せずに残る。花冠は先が3 ...