ケガキ(学名 : Diospyros discolor )とは、カキノキ科カキノキ属の常緑高木である。フィリピンのタカログ語ではカマゴン(Camagon)、マレーシアでは Buah mentega、Buah sakrat、インドネシアでは Bisbol、ベトナムでは Hong nhung、タイでは Marit、バングラデシュでは、Bilati gab、中国では台湾柿、台湾では毛柿、同じく台湾のパイワン族の言葉ではカマヤ、ヤミ族の言葉ではカマヨと呼ばれている。
フィリピン原産で、東南アジアにて栽植されている。原産地のフィリピンでは、ほとんど全土に渡ってケガキが自生している。イギリスの手により、1811年にインドのカルカッタの植物園、1822年にロンドンのキュー王立植物園、1881年にシンガポール植物園に持ち込まれた。
カキに似た高木で、高さ10-20mになる。幹の樹皮は黒である。葉は互生で、その形は長円形で、全緑革質である。新しい枝には、茶色の毛に覆われ、葉の裏にも青白い毛がある。雌雄異樹で、葉かげの枝上に生じた木質コブ状の短枝に着生する。雄花は花柄上に数花が密生し、雌花は葉腋に単生する。花弁はクリーム白色で4枚、雄ずいが8本ある。雌花の雄ずいには花葯がない。雄花は径6mm程度、雌花はさらに大きく、花径は雄花の2倍である。果実は、球またはやや扁球形であり、大きさは径10cmになり、4枚のがくがある。果皮は、ビロード状で茶褐色の ...