ロサ・ダマスケナ(Rosa × damascena)は、バラの品種であり、ダマスクローズ(Damask rose)という別名で知られている。
花は優良な香りで知られており、香水の成分として使用されるローズオイル(ローズ・オットー又はローズ・アブソリュート)を抽出するためとさらにローズウオーターやローズコンクリートを作るためにも商業的に収穫されている。
花びらは食用となり、調味料、付け合わせ、ハーブティの材料として用いられることが多く、グルカンドのような砂糖漬けもある。
ロサ・ダマスケナはロサ・ガリカ(Rosa gallica)とロサ・モスカタ(Rosa moschata)の交雑で得られた雑種であり、さらなるDNA分析によって、もう一つの品種ロサ・フェドチェンコアナもロサ・ダマスケナと関係することが示された。
ロサ・ダマスケナは落葉性低木で、最大2.2mの高さまで延び、茎に頑丈で曲がった刺と強い剛毛がこんもりついている。葉は羽状で小葉が5つ(珍しくは7つ)ある。バラの色は薄いピンクから薄い赤の内。相対的に小さくある花が房で咲く。形が不様式。オールドローズの大切な種類として考えられ、数種類のバラの筋目にもあるから大切に考えられている。 ...