ネムノキ(合歓木、合歓の木、Albizia julibrissin)はマメ科ネムノキ亜科の落葉高木。別名、ネム、ネブ。
和名のネムノキは、夜になると葉が合わさって閉じて(就眠運動)眠るように見えることに由来する。漢字名の「合歓木」は、中国においてネムノキが夫婦円満の象徴とされていることから付けられたものである。
中国植物名(漢語)は合歓(ごうかん)である他に、馬纓花、絨花樹、合昏、夜合、鳥絨などの異名がある。
日本の地方により、ネブノキ、ネブタノキの方言名がある。このほか、方言語彙には次のようなものがある。
ねむたぎ、ねぶたぎ(眠た木):宮城県、山形県、福島県などの一部
イラン、アフガニスタン、中国南部、朝鮮半島、日本の本州・四国・九州・沖縄に分布する。各地の山野、原野、河岸に自生する。
ネムノキ属は主として熱帯に150種ほどが分布するが、その中でネムノキは飛び抜けて耐寒性が強く高緯度まで分布する。温帯で広く栽培され、一部で野生化している。