ヨーロッパブナ(英: European beech、学名:Fagus sylvatica)は、ブナ科の落葉性広葉樹の一種である。種小名の sylvatica は「森の」を意味する。
ヨーロッパブナは、最大50 m、幹の直径は3 mにもなるが、通常、高さ25 - 35 m、幹の直径1.5 mで、10年生樹では約4 mの高さになる。寿命は、一般に150年 - 200年であるが、300 年にまで生育する樹もある。30年で成木となる。森林地域では、樹高は、30 m以上に達し、枝は幹に沿って成長するが、開かれた場所では、樹高は低く(通常は 15 - 24 m)、幹は太くなる。
葉は単純互生の葉序である。葉の長さは、5 - 10 cm、幅は6 - 7 cm で、葉の淵はギザギザ状、 葉脈は、6 - 7本(オリエントブナは7 - 10本)ある。葉芽は、15 - 30 mm、厚さ 2 - 3 mmであるが、花芽は厚さ4 - 5 mmになる。ブナの葉は、秋に落葉せず、春まで木に残る事がある。この現象は、marcescenceと呼ばれ、特に幼木時や、生垣として刈り上げられたときに発生する。この現象は、成木でも低い位置にある枝にて発生する。 ...