ベンガルボダイジュ(ベンガル菩提樹、学名:Ficus benghalensis)はクワ科イチジク属の常緑高木。別名、バンヤンジュ、沖縄では、ガジュマル。
熱帯アジア原産の常緑高木。典型的な絞め殺し植物、つまり他の樹木に巻きついて枯らしてしまう植物である熱帯性イチジク類のひとつで、熱帯地方では30mにもなり枝が広く横に張り出すので、緑陰樹として栽培される。近縁で性質の似たガジュマル、ベンジャミンゴムと同様に、幼木は鉢植にして観葉植物として利用される。
仏教では、菩提の象徴がインドボダイジュ(bodhi tree, bo tree)であるのに対して、ベンガルボダイジュ(banyan)は広大に広がる姿が菩薩の菩提心に喩えられる一方、「形も定まらず、始まりも終りもない」輪廻の象徴ともされる。