エジプトイチジク(学名:Ficus sycomorus、英:sycamore fig 、fig-mulberry、sycamore、sycomore)、シカモア、シカモアイチジクとも呼ばれる。古代から栽培されているイチジク属の種である。古代エジプトでは、生命の木として扱われた。
sycamore(syc「a」more)という綴りでは、セイヨウカジカエデ、プラタナスの別名でも使われる。sycomore(syc「o」more)と綴られた場合は、本種のみを示す。
アフリカ南西の多雨林エリアを除く、サヘルの南と南回帰線の北部。それからアラビア半島南部、キプロス、マダガスカルのごく一部で自生、そしてイスラエルとエジプトでは帰化種として自生する。レバノンの有名なGemmayzeh Streetは、アラビア語の本種の名前 Gemmayz に由来する。
本来、自生していた環境は、川沿いの土壌が肥えた雑木林である。
植物学者のダニエル・ゾーハリー(1926-2016)とマリア・ホップ(1914-2008)によれば、古代エジプト人はこの種を「ほとんど独占的に」栽培している。この種の痕跡は、紀元前3000年代の初めから大量に出現し始める。古代エジプトでは、生命の木として扱われている。古代エジプト王朝の初期から後期までの墓にも描かれている。 ...