ナナカマド Sorbus commixta(七竈、花楸樹)は、バラ科の落葉高木。赤く染まる紅葉や果実が美しいので、北海道や東北地方では街路樹や公園樹としてよく植えられている。
南千島を含む北海道、本州、四国、九州の冷温帯の山地帯の上部および亜高山帯の林地に自生する。樺太や朝鮮半島などアジア東北部に分布。山地のミズナラ・ブナ林から森林限界まで普通に分布する。
本種は以下の3変種に分けられる。それぞれの特徴は#形態・生態の項参照。
Sorbus commixta var. commixta ナナカマド
Sorbus commixta var. rufoferruginea サビバナナカマド
Sorbus commixta var. wilfordii ツシマナナカマド
対馬および北陸から山陰にかけて低地から分布。
高さ3-12 mの小高木から高木で、山地では普通高さ6-10 m程度だが、15 mになるものもある。高地では小低木となることが多い。
葉は長さ3-9 cmの側小葉が4-7対(または9-17枚)向かい合ってつく、長さ15-25 cmの奇数羽状