タカサゴイチビ(高砂莔麻、学名:Abutilon indicum)は、アオイ科イチビ属(アブチロン属)の多年草・亜低木。別名シマイチビ。インド原産。近縁種のイチビと同様、かつては繊維植物などの用途で栽培されたが、現在では主に帰化植物・雑草として知られる。
高さは0.5m~2.5m。多年生で基部は木化する。葉は長さ・幅とも5~12cmのハート形、縁は全縁またはふぞろいな鋸歯があり、葉の両面に毛が密生する。花は葉腋から単生し、径2cmほど、色は黄色~橙黄色。果実は径2cmほど、15~22の分果が車輪状に並んでおり、背面に棘状の突起がある。
インド原産で、アジアの熱帯~亜熱帯に広く分布。亜種では分布域が異なる(後述)。日本では奄美群島以南に帰化している。
イチビ同様に繊維植物として利用されてきた。詳しい利用方法はイチビ項を参照のこと。また、インドでは種子からの採油や、若芽を食用にも用いる。
亜種タイワンイチビ(Abutilon indicum subsp. guineense) - 世界中の熱帯に分布。日本では奄美群島以南と小笠原諸島に帰化し、基準亜種のタカサゴイチビよりよく見られる。
サキシマイチビ(Abutilon ...